「イシクニズム」 Vol.26
セブ島 フィリピン
フィリピンのセブ島に行く機会を頂いた。
①生活用の衛生用品を作る工場、②廃材から金、銀、銅、その他の金属を取り出す工場、③マンゴー・パイナップル・ココナッツ等を加工する工場の3か所を見学させて頂いた。
①International Pharmaceuticals, Inc.(IPI)
セブ島はリゾート地という認識であったが、リゾート地は極僅かな場所であった。
セブ島で一番印象に残っているのは若さからくるエネルギーである。どこに行っても若い人があふれている。
どこに行っても年寄りが多い日本で慣れてしまった感覚はその若さに強烈な印象を持った。
フィリピンの平均年齢は約24歳だそうだ。ちなみに日本は約46歳で20歳以上の差がある。平均寿命はフィリピン約68歳、日本約84歳だそうだ。
若い人が多いというだけでエネルギーを感じる。労働人口も多く、今後の国の経済的発展も容易に想像がつく。
②Phil-Japan Metals & Refined Products Co. Inc
一方で人口増にインフラがついて行っていない感じがした。学校と教員が不足しているそうで、一つの学校を午前午後の二交代で使用していると説明を受けた。
今日は午前中1年生、午後2年生とか、午前中は中学生が利用し午後は高校生が利用するとか。
先生も長時間勤務となって大変だろうと思った。
午前が終了し午後が始まる時間帯の学校周辺の混在は凄いものがあった。
学校から帰宅する児童学生と学校へ登校する児童学生がごちゃごちゃになって校舎の周りはちょっとしたカオス状態になる。
学校の前に空間がある訳ではなく、直ぐに車道となるため児童学生が道を塞ぎ渋滞が激しくなっていた。
元々道路の整備が車・バイク・自転車の数に追い付いていない為、かなり激しい渋滞が起きていた。
空港から40km弱の場所に行くのに3時間を要した。ホテルから2km先のレストランに行くのに30分を要した。
歩いても同じくらいの時間で行けますねと話したら、歩道が整備されていないので日本の感覚で1km15分では歩けないと現地の人に教わった。
③Profood International Corp.
3つの工場見学で感じたことは工場内がきれいに整理整頓されていて、そして働いている人の多くが笑顔であったことだ。機械を導入するより人の手の方がコスト安いという事で多くの人が働いていた。
3つの工場の内2つの工場でCEOの方と話すことが出来た。労働力が安いとなると労働環境が比較的に悪化すると認識していたが、二人のCEOは揃って労働者の待遇に対して前向きな発言をしていた。日本でもフィリピンでも労働者を大切にする企業は伸びると改めて感じた。
初めてのフィリピンであったが影響を沢山受けた。今度はマニラとか別の都市にも行ってみたいと思った。機会を頂いた方々、現地でアテンドして頂いた皆さんに感謝を申し上げます。
by Kunihisa Ishida