「イシクニズム」 Vol.9

「イシクニズム」 Vol.9

時の記念日2023 「時」展覧会

 

6月10日は時の記念日です。

時の記念日が制定されたのは1920年(大正9年)です。この年、政府は日本国民に時間を正確に守ることを意識してもらうために東京教育博物館(現在の国立科学博物館の前身)において「時」展覧会を開催したそうです。

 

「時」展覧会では時間を大切にする呼びかけを行い、正午の時報に合わせて一斉に工場の汽笛や寺院の鐘を鳴らし、さらに大砲を打って東京を響きの都にしたそうです。新聞各社も各駅に設置されている時計の時刻を調査し、〇〇駅は2分進んでいる、△△駅は3分遅れているというような情報を掲載したそうです。

 

「時」展覧会は5月16日にスタートし、連日の大盛況によって会期が7月4日まで延長されたそうです。「時」展覧会には述べ22万人が訪れたそうです。

 

この「時」展覧会の期間中に主催者が提案したのが「時の記念日」制定だったそうです。天智天皇が671年6月10日に「漏刻」と呼ばれる水時計で時間を測ったという「日本書紀」の故事から6月10日を「時の記念日」に制定したそうです。

 

2020年6月5日から7月12日の期間で国立科学博物館において「時展覧会 100年ぶりに「時」展覧会を開催!」と題して特別展が開催されました。

 

100年前の「時」展覧会の様子や日本における時計の100年の技術の進歩について展示がされていました。

 

実は当社の創業も1920年なのです。正確な情報は残っていませんが、創業者石田國三郎はこの「時」展覧会の盛況ぶりを見て時計に関する会社を設立したのではと思案を巡らせています。

 

むむ!そうすると創業者はミーハーだったのでは。

つまりその血を受け継いでいる私もミーハーなのでは。

 

多分。

by Kunihisa Ishida