【2024合格発表】 今年もたくさんのスタッフが資格試験に合格しました!
今年も「ウオッチコーディネーター(CWC)」と「時計修理技能士」の合格発表がありましたね。
石國商店の運営会社である「株式会社 石国」におきましても、石國商店のスタッフを含め、多くの社員が無事合格しました。
今年、石国では計16名が合格しました。
一級時計修理技能士 1名
二級時計修理技能士 5名
三級時計修理技能士 7名
CWC 3名
この中で、三級時計修理技能士に関しては、石国では取得必須の資格になります。
修理技術に直接携わらない総務経理担当であっても、入社後は通常業務をこなしながらこの資格取得に向けて頑張ります。
一方、二級時計修理技能士以上、もしくはCWCについては、本人の希望意思によって受験が決まります。会社の強制ではないのですが、石国では毎年必ず複数の受験希望者が現れます。
【少しだけ時計修理技能士試験について説明します】
中央職業能力開発協会の言葉をそのままお借りすると、技能検定は、「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」です。
時計修理技能士の試験には学科試験と実技試験があります。
三級の実技試験は「初級技能者が通常有すべき技能の程度」ということもあり、ブレスのサイズ調整や電池交換の作業がメインとなりますが、二級からは実技試験の内容が分解掃除に変わります。三級と比べるといきなりハードルが上がります。
分解掃除では、時計の「分解」、「洗浄」、「注油」、「組立」といった作業工程を限られた時間の中で行いますので、躊躇している時間があってはいけません。ともて小さいパーツを取り扱うための器用さも必要になりますし、パーツが壊れないように慎重な作業が求められます。もちろん、歯車の噛み合いやその他パーツの位置関係などムーブメントの構造を理解できていないと組み立てることができません。手先が器用というだけでなんとかなるというものでもありません。
試験は一年に一回行われます。
受験希望者は一年間しっかりと準備します。売場の先輩が教えることもあれば、二級以上に関しては社内の技術担当から定期的に指導を受ける機会もあります。
しかしながら、それだけで受かるほど簡単なものでもないため、自主練習は欠かせません。
学科試験については実技試験よりは合格率が高いとはいえ、しっかりと過去問を解くなど自習して1個も落とさないくらいの気持ちで挑む必要があります。
私は14年前に二級時計修理技能士の試験に合格しています。当時は東武百貨店 池袋店の時計修理コーナーで店長をしていましたが、ひこみづのジュエリーカレッジのような時計修理の専門学校を出ているわけではなかったので、不安なこともあり、試験までの一年間は時計をばらして組み立てるという作業を自宅で数えきれないほど繰り返しました。
今回合格した社員も、程度はわかりませんが、間違いなく見えないところで努力してきたはずです。
「すべてはお客様の笑顔のため」
スタッフが受験する目的を聞けば、そこに集約されてきます。きれいごとに聞こえてしまうかもしれませんが、これはすべてのスタッフの本心だと思います。
お客様にもっとわかりやすい説明ができるように・・・
安心して時計をお預けいただけるように・・・
より品質の高い修理が行えるように・・・
こんなことを考えながらスタッフはステップアップを望んでいます。
まだ至らぬところもあるかと思いますが、石國商店はこれからも技術力を高め、知識量を増やしながら、皆様が笑顔になっていただけるように精進してまいります。
今後ともご愛顧のほどよろしくお願いいたします。