「イシクニズム」 Vol.17

「イシクニズム」 Vol.17

スペーシアX


スペーシアXを知っているだろうか。

 

2023年715日、浅草から日光・鬼怒川方面をむすぶ新型特急として東武鉄道が導入した車両である。

1960年に導入されたデラックスロマンスカーの後継車両として1990年に初代スペーシアが誕生しました。
完全個室席が6部屋設けられ、座席には音楽が楽しめるスピーカーが設置されるなど当時としては革新的な設備を盛り込んだ車両でした。


それから33年が経ち二代目スペーシアとしてスペーシアXが誕生しました。座席がなんと6種類もあります。


1号車はコックピットラウンジと名付けられ、ソファーの様な座席でバーカウンターも併設されている車両です。
車内でしか購入できないビールや日本酒、おつまみなどを購入することが出来ます。
2号車はプレミアムシートで横3列のゆったりとしたシートになっています。3~5号車はスタンダードシートで横4列になっています。
5号車はボックスシートで半個室になっています。
6号車は居住制を高めた個室のコンパートメントになっています。
そして6号車の先頭部分には1編成に1部屋しかないコックピットスイートがあります。
前方や側面の窓からの展望を広く見渡せる構造になっています。
1部屋11平米と個室としては私鉄特急最大です。
応接室を連想させるような素敵なソファーも設置されています。


実は昨年10月に縁があってこのコックピットスイートに乗車して日光に行く機会がありました。


とても素晴らしい経験が出来ました。
各鉄道会社は電車を移動手段から乗車そのものを楽しむものへと変化させているように感じます。


時代とともに日々変化していく様々な事象に対して、企業は対応していく必要があるとひしひしと感じています。
社会インフラである鉄道会社でも日々進化しているのだなと思いながら日光の旅を満喫しました。

 

by Kunihisa Ishida