「イシクニズム」 Vol.47
伊予灘ものがたり
先日、JR四国が運行する愛媛の「伊予灘ものがたり」という電車に乗る機会を頂いた。 2年半前にいよてつ髙島屋の時計売場の運営を当社で担当させて頂いてから、機会があれば乗ってみたいと思っていたので、予約が取れた時は非常にうれしかった。

車内は伊予の伝統工芸品が随所に使われており上品な空間であった。伊予灘の海が広がる区間では速度を落として走って頂いたので、じっくりと景色を眺めることが出来た。窓に向かって座る座席配置も海をじっくりと見られてとてもよかった。
車内で振舞われた食事は、松山にある「瀬戸内風仏蘭西料理門田」の監修による、地元食材をふんだんに使ったフレンチのミニコースであった。とても美味しく頂いた。
車内アナウンスでは伊予の歴史や文化や自然を伝えて頂き、車窓では地元の方々が各々手を振って頂いて、正に伊予灘物語の中にいるような心地よい、時間がゆっくり流れる贅沢な体験であった。
さて、この「伊予灘ものがたり」の誕生であるが、予讃線の海側区間の廃止の危機から始まったそうである。1986年に山側ルートが開通し松山~宇和島間の運行時間が大幅に短縮されたことから、海側ルートの必要性が薄れ廃止の危機に陥ったそうである。
そこで何とか存続させようと考えたのが観光列車の運行であったとのことである。乗車率を高め赤字路線を補完するため、四国の鉄道に新しい収益源を確立することが必要となった。地元の食・文化・景色を体験することが出来る観光列車をブランド化することによって廃止を逃れたとのことである。
夕日の奇麗な下灘駅や地域住民のおもてなし文化などを上手にアピールすることによって予約の取り辛い列車へと変貌させて行った。ピンチをチャンスに変えた、素晴らしい取り組みだと思う。
当社の「クニスタイン」「ロコッテ」も、その良さをしっかりと伝え、皆様に愛されるブランドにさらに育っていけるよう大切に取り組んでいきたい。
笑顔で笑顔に。

