修理室便り7月号

修理室便り7月号

  

時計と真鍮

  

 

機械の素材として多く使用されているのは、5円玉と同じ真鍮と呼ばれる金属です。
真鍮は、銅と亜鉛の合金で、真鍮は美しい黄色の光沢を放ち、さまざまな用途で広く使用されています。

加工がしやすく、時計・金属楽器・家具など幅広く使われ、私たち時計修理士にとっても工具を作成したり非常に身近な素材なんです。
耐食性があり他の金属より錆びにくく時計内部の歯車やそれを支える板に使用されています。

クロック修理の作業で真鍮を削る作業をしていると同じ真鍮でも、現在のものと古いもの(例えば50年前)とでは、合金の割合が違うため見た目は全部同じでも、硬さ・柔らかさ・サクサク削れるか、少し粘りがあるなど感触が違んです。
修理で感じる指先の感覚。面白いです。更に分解して洗浄するとピカピカで気持ち良いです!

ちょっとニッチな真鍮のお話でした。  

 

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