修理室便り4月号
修理室の山本です。
リューズ内部のマキシンねじ込み部に、サビでマキシンが折れ込んでしまっています。
現行品の時計ならば、新しいリューズに交換すれば良いのですが、オールドモデルのため、交換するリューズが製造中止で入手出来ませんでした。そのため、このような場合の修理方法は、リューズ内部に折れ込んだマキシンを除去するか、形・大きさが同じような代替品のリューズに交換するかのどちらかになります。
今回は、元のリューズを取り付けたいとのご依頼なので、マキシン除去作業を行いました。
マキシンがリューズ本体から数ミリ出ていれば、マキシンを工具で掴んで回しながら外す事が出来るのですが、
今回の場合、リューズねじ込み部のパイプの先端でマキシンが折れてしまっており、掴むところがなかったので、特殊工具を使用してリューズパイプ内のマキシンを綺麗に除去しました。
by Takamasa Yamamoto