修理室便り6月号

修理室便り6月号

修理室阪口です。

時計は小さなパーツで構成されています。



そんなパーツの中で歯車は、歯先と歯先が当たることで歯車を回しております。

例えば、秒針が付いている歯車は1回歯先が当たり、1メモリ分だけ秒針を送ります。
1分送るには60回、1時間おくるには360回、1日分送るには8640回、1ヶ月分送るには267840回も歯車に負担がかかることになります。

時計を長年ご使用していると、内部の潤滑油が劣化します。
そうすると内部歯車の抵抗が増えてしまい、さらにパーツに負担が増えてしまいます。

時刻の合わせを行う時に、針の回りが固く感じるのも潤滑油の劣化が一つの要因です。
下の画像が時刻合わせの歯車で、交換が必要なほど歯先が摩耗している状態です。



正常な状態が下の画像になります。



定期的にオーバーホールをして頂くと、パーツの摩耗の予防になります。
特に、パーツの製造中止の年代の時計もございます。

そう言った時計はパーツによっては修理が出来ないこともあります。
その為、時計に対して定期的なオーバーホールが必要となります。

その他に、お時計で悩みがございましたらご相談下さい。

 

 

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