修理室便り7月号
修理室の山本です。
電池の液漏れご存じですか?
クォーツ時計の電池残量が少なくなり、時計が動かなくなってから、そのままの状態で放置しておくと電池から電解液が漏れ出す現象「液漏れ」が起こります。
「液漏れ」の名の通り、最初は液体が漏れてきますが、写真の電池に白い粉が付着しているものが、電解液が乾燥したものです。
電池からの漏液が始まってから乾燥するまでは液体のため、ムーブメント内のバーツに流れ、付着し、破損や腐食などの原因になります。写真のパーツは回路ですが、端子が腐食して交換が必要な状態です。
時計が動かなくなったら、早めの電池交換をお勧めいたします。
特に、製造から数十年経っている時計パーツは、製造中止になっており、修理が行えない状態になってしまうことがあるので、ご注意ください。