修理室便り8月号

修理室便り8月号

修理室の萩野です。

 

歯車の状態

普段、ご使用されている時計の歯車はどうなっているのか。

 

防水・防塵機能が効いている状態であっても、機械内部の油は必ず無くなっていきます。

歯車に接する金属板との摩擦によって生じた金属ゴミが油と混ざり、

液体の油もやがてジェル化されやがて固体化(黒く付着したり、乾燥し固まります。)

購入時には、潤滑油の役割をしていたはずの油が作動の障害物へと姿を変えてしまい、 

行きつく先に、回転速度が遅くなり不具合の原因の一つになります。

 

数十個~数百個あるパーツで出来ている時計ですが、たった一つ・されど一つの歯車なのです。 
時計の一つ一つ小さい細かなパーツが、お客様の人生の大切なストーリーを共に刻む大きな役割と意味を担っています。


時計を長くご使用いただくために定期的に分解掃除を行い、綺麗にパーツを洗浄・修理して新しい油を挿すことをお勧め致します。


私たちはお客様の大切な時計と想いを未来へ紡ぐ仕事をさせて頂きます。

 

by Takayuki Hagino

 

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