「イシクニズム」 Vol.27
鷲神社
当社本社ビルの北西2kmの所に鷲神社(おおとりじんじゃ)があります。
我々は「おとりさま」と呼んでいます。
11月の酉の市が有名で多くの人が境内に押し寄せます。
天日鷲命(あめのひわしのみこと)と日本武尊(やまとたけるのみこと)をお祀りしているそうです。
社伝によりますと「天照大御神が天之岩戸にお隠れになり、天宇受売命が、岩戸の前で舞われた折、弦(げん)という楽器を司った神様がおられ、天手力男命が天之岩戸をお開きになった時、その弦の先に鷲がとまったので、神様達は世を明るくする瑞象を現した鳥だとお喜びになり、以後、この神様は鷲の一字を入れて鷲大明神、天日鷲命と称される様になりました。」とのことです。(浅草鷲神社HPより)
また、日本武尊が東夷征討の志を遂げて帰る途中の11月の酉の日に、社前の松に熊手をかけて戦勝を祝いお参りされたという伝えがあります。
そのことから、その日を鷲神社の例祭日と定め酉の祭、「酉の市」になったとのことです。
私たちは「酉の市(トリノイチ)」と呼んでいますが、正確には「酉の祭(トリノマチ)」と呼ぶそうです。
酉の市は熊手御守(かっこめ)を買って帰る事が有名です。
商売繁盛のお利益があり、購入すると多くの売り手の人が集まってくれて手拍子で盛り上げてくれます。
熊手御守を購入すると、翌年その熊手御守を神社にお返しして、もう少し大きい熊手御守を購入して帰ると言った習わしがあるそうです。
少しずつ商売が大きくなればという思いがあるのかもしれません。
熊手御守を購入する際、売り手の方と料金を値切るのも楽しいものです。
そして、値切った分をチップとして置いてくるのが格好いいことだとされています。
境内は時間によっては満員電車のようになりますが、気後れせずお参りしましょう。
お参りを済ませると、お祭りのもう一つの楽しみの屋台です。
鷲神社から浅草寺までの1km強の間に隙間なく多くの屋台が出店します。
通常のお店もこの日は外にブースを出して、お酒や焼鳥等を販売します。
その規模は本当に広く、熱気がありその場にいるだけで楽しくなります。
酉の日は11月の酉の日に開催されます。
酉の日は12日毎にありますので、年によって2回開催されたり3回開催されたりします。
今年は三の酉迄ある年でした。
三の酉迄ある年は火事が多いと言われていますが、実際はどうだったのでしょうか。
今年の酉の市は終了しましたが、来年機会がありましたら是非訪れてみて下さい。
by Kunihisa Ishida