石國商店スタッフによるROCOTTE コードバン着用レビュー

石國商店スタッフによるROCOTTE コードバン着用レビュー

今回Rocotteゴードを石國商店スタッフが、実際に身に着けたときの感想をご紹介いたします。

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まだまだ寒い日が続きますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

最近の朝晩の冷え込みは、私の老体にはかなり堪えますね。

私も今年で大台を超え、自然と体調のことを考えるようになってきました。まずは継続してできることからと思い、毎日たくさん歩くようにしています。

大雑把にですが、毎日10㎞は歩いているでしょうか。そのおかげで日々のフットワークも軽く、ダイエットにもつながり、若い時よりも身体の調子がすこぶる良いのです。

本日もお散歩がてら、近くの公園へ来ています。

本日着用しているのはトリワの時計で、ベルトは自社ブランド「ロコッテ」のコードバンに付け替えております。

この時計は本体のサイド部分が、べっ甲調となっており、ベルトのコードバンの赤みがかった光沢のある茶色との相性が抜群で、とても気に入っています。

この日はあいにくの曇り空ではありましたが、コードバンの美しい艶が辺りを晴れやかにし、とても際立った存在となっていました。


それでは本日着用している「コードバン」について少しお話させていただきます。コードバンとは馬のお尻部分の皮のことをいいます。

牛革など一般的に表面を残し鞣した革とは違い、皮膚の内部にある厚さわずか2㎜程度の「コードバン層」と呼ばれる部分だけを削り出したもの、それをコードバンと呼んでいます。

ではなぜ馬だけにそのような層があるのかというと、オオカミなど肉食動物に後ろからお尻をがぶりと齧られても、致命傷の手前である程度防いでくれるというのです。

まさに命をも守ってくれるコードバン層であって、頑丈なのにも納得ですよね。



しかし、そんなコードバンではありますが、今日では非常に希少な存在となっております。

牛革も馬革も元々は食用の個体から原皮を採っており、馬は牛と違って食文化も限られた地域のみとなり、全体的に流通量も限られてくるのです。

しかもコードバン層は一頭から採れる面積が小さいため、希少さに拍車をかけています。

採れる面積が小さいという観点から、財布や靴、時計ベルトといった比較的小さいアイテムに用いられるのも特徴の一つです。

また、もう一つの特徴としては、皮からコードバン層を傷つけずに削り出す作業工程が「宝石採掘」に似ていることや、仕上がりの美しさ、希少価値のあることから、別名「革のダイヤモンド」とも言われています。



ロコッテのコードバンの仕上げ方法としては、水染めの工程となっており、非常に透明感のあるきれいな発色とハリのある硬質さが特徴となっております。

また比較的、曲げや引っ張りに強く、手首に装着する腕時計にはうってつけではないかと思います。

また他の革と違って、経年変化を楽しめる観点でも、コードバンがユーザーに愛され、そして重宝される所以ではないかと考えます。


「艶は職人の手元から、ユーザーの手元へと引き継がれます」


是非ご自身のお手元で風合いの変化を楽しみながら、世界に一つだけの時計を育てていただけたらと思います。

 

 

 

 

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