「イシクニズム」 Vol.44
百貨店2026
2026年に閉店した、又は閉店を予定している百貨店がいくつかある。
1月に髙島屋堺店と佐世保玉屋、2月に名鉄百貨店本店、近鉄名古屋店、三越坂出店、8月に東武宇都宮大田原店、髙島屋洛西店、9月に西武渋谷店である。
遡れば、2025年には1店舗、2024年は7店舗、2023年は5店舗閉店と記憶している。(この他にもあったらすみません。)
建物の老朽化を理由として建て替えを進めているところもあるが、跡地利用が決まっていない店舗もあるようだ。
建て替え後、百貨店として再オープンするかどうか決まっていない店舖や百貨店としては再オープンしないと明確になっている店舗もある。
地方都市の百貨店閉店が顕著化していたが、名鉄百貨店本店や近鉄名古屋店、西武渋谷店のように大都市の中心地の店舗にも閉店する百貨店が増えてきた。
これは百貨店型業態の行き詰まりなのであろうか。
一方、百貨店外商ビジネスは絶好調である。
顧客一人ひとりとの接点を重視し、顧客エンゲージメントを高めている店舗は、最高売上や最高利益を更新している。
つまり、立地ではなく日々の顧客との対応力によって差が生まれているのではないだろうか。
屋号に胡坐をかき、顧客との対話を軽視した結果が、ECやSNSによる瞬間的な衝動的な購買行動、つまりパルス消費にお客様を奪われているのではないだろうか。
ある消費行動アンケ―トでは、若者の方が実店舗志向が強いという結果が出ているという。
志向と実行動の間に差が生まれているのは、実店舗側が顧客の期待に応えていないからではないだろうか。
顧客の期待に応えると書くのは簡単ではあるが、顧客の期待とは何であり、それにどう対応するかは非常に大変なことである。
大変なことではあるが、顧客の期待に応え、お礼を言われたときはとても「うれしい」。
この「うれしい」のために、これからも顧客の期待に応えられるよう精進し、邁進したい。

