時計ベルトの種類

時計ベルトの種類

皆さんは時計のベルトを新しく購入するときにはどのようなことを意識されますか。

それは色でしょうか。それともデザインでしょうか。

 

今回のコラムではベルトに使われる「素材」について、それぞれの特徴をお話ししていきます。

ベルトの特徴を知れば、商品を選ぶ際これまでとは違った視点でお楽しみいただけるかもしれません。

 

 

 

石國商店が主力にしている革ベルトについて触れておきます。

 

まずは革ベルトのメリットについてお話します。

もちろん革といってもいろいろな種類がありますので、代表的なものを挙げておきます。

 

【革を選ぶときのメリット】

 

・金属ベルトに比べ軽い

圧倒的に金属ベルトに比べ軽いです。

そのため長時間着用していても腕に負担がかかりにくいです。

 

・色や素材を楽しむことができる

革素材は金属素材に比べ素材の種類や質感やカラーが豊富です。

素材や色味によってフォーマル、カジュアルと使い分けることができます。

 

 

次に、革ベルトのデメリットには以下のようなものがあります。 

【革を選んだ時のデメリット】

 

 ・水に弱い

金属と違い、革ベルトは一般的に水に弱い素材です。

※一部特殊な撥水/耐水加工がされているものもあります。

革ベルトに水分が入り込むとシミができることもありますし、耐久面でも弱くなります。

雨の日や、汗をかきやすい夏の日に使用された場合は、乾いた布で軽く拭くなどのケアが必要になります。

 

・定期的な交換が必要

革ベルトは消耗品です。使用頻度にもよりますが、ほぼ毎日使うとすると1年ほどで交換が必要です。

 

 

【革ベルトの代表的な素材と商品一例】

 それでは革の種類を見ていきましょう。

 ここでは代表的な11種類の特徴をご紹介します。

併せて弊社で販売している商品もご覧ください。

 

・クロコダイル /

クロコダイル科に属するワニ革です。

ワニ革の中で特に最上級とされ革の王様とも呼ばれます。

腹部の四角い鱗と横腹の丸い鱗が特徴です。
高級時計はもちろん、バッグなど様々な高級革製品で使用されており、世界中で愛されています。

ツヤあり以外にもツヤ無し加工のものがあります。

 

おすすめ商品「Kunistein クロコベリーマット」

※画像をクリックすると商品ページに移ります。

 

目利きの職人が厳選した上質の革のみを選び、

その中でも艶や模様が得に美しい部分を選んでいます。

※詳細は商品ページをご確認ください。

 

 

カイマン /

アリゲーター科カイマン属するワニ革です。

石ワニ・サイドワニ・などと呼ばれています。

丸みを持った鱗の形が特徴です。

クロコダイルとは違い模様が均等でないところにワイルドさを感じます。

 

おすすめ商品「Rocotte カイマン」

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ロコッテカイマン ネイビーブルー画像

カイマンの脇腹の部分を使用していて、天然鉱石の裁断面を思わせるような美しさを感じ取ることができます。

※詳細は商品ページをご確認ください。

 

 

オーストリッチ /

羽毛を抜いたダチョウの革です。

丸みのある突起が特徴的で、この突起をクイルマークと呼びます。

高級素材として広く使用されています。

この特徴的な模様はほかの革製品には見られない独特の魅力があります。

 

おすすめ商品「Kunistein オーストリッチ」「Rocotte オーストリッチ」

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ロコッテオーストリッチベージュ画像

風合いを損ねないようにクイルマークを一つ一つ丁寧につぶして処理しており、高級感のある上品な仕上がりとなっています。

※詳細は商品ページをご確認ください。

 

 

コードバン /

馬のお尻部分の革です。他の革と異なり単層構造になっています。

光沢が美しく繊維が緻密で牛革の2倍ほどの強度があり丈夫です。

一頭からごくわずかしか取れないため大変貴重な素材です。

革のコードバン層とよばれる部分を削り出し、光沢を出す工程から革のダイヤモンドとも呼ばれています。

 

おすすめ商品「Rocotte コードバン」

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美しい光沢が魅力のロコッテのコードバンです。

深みのあるツヤ感、肉厚な質感、適度なしなり具合などの特徴がある時計ベルトです。

ブラックとダークブラウンの2色展開です。

※詳細は商品ページをご確認ください。

 

 

シャーク /

サメの革をなめした皮革です。表面に凹凸の網目状の模様があり、

表皮の皮質が硬いという特徴があります。

ひっかき傷等に強いと言われています。

ざらざらとした風合いですが使い続けるうちに艶感が増してきます。

 

おすすめ商品「Rocotte アイランドシャーク」

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ロコッテシャークブルー画像

はっきりとした凹凸があるワイルドな印象をもつ時計ベルトです。

白ステッチが入っていてスポーティーなイメージがあり、

ラグジュアリースポーツ系の高級時計にもとても相性が良い一品です。

人とは違ったものをお探しの方におすすめです。

ブラックとネイビーブルーの2色展開です。

※詳細は商品ページをご確認ください。

 

 

リザード /

トカゲの革です。

細やかな斑の模様が特徴で、統一された美しさがあります。

ワニ革よりも細かい模様となっているため光沢感が抑えられ、

落ち着いた印象になります。

 

おすすめ商品「Rocotte リザード」

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ロコッテリザードワイン画像
ロコッテリザードピンク画像

リングマークトカゲというトカゲの革での最高級品を使用しています。

ロコッテのリザードはカラーも豊富で、様々なシチュエーションや服装に合ったものをお選びいただけます。

※詳細は商品ページをご確認ください。

 

 

ピッグスキン /

豚の革です。

とても軽くて通気性が良いのが特徴です。

また耐摩耗性にも優れており使い勝手の良い革です。

ほぼ100%国産で調達できる素材です。

 

おすすめ商品「Rocotte エコポルコ」

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ロコッテエコポルコダークブラウン画像

エコレザーのニブリックという素材を使用しています。

柔らかく着け心地が良いベルトです。

艶もあり、高級感もあります。

※詳細は商品ページをご確認ください。

 

  

カーフ /

仔牛の革をカーフと呼びます。

月齢が若いほど、表面の傷が少なく革も薄いです。

非常にキメが細かく柔らかいので手触りがとても良いです。

また一度に取れる量が少なく高級品として扱われています。

 

おすすめ商品「Kunistein カーフ」

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クニスタインカーフダークブラウン画像

すべすべとした均一の素材感や落ち着いたカラーリングのクニスタインカーフは、

派手さを求めないシンプルコーディネイトがお好きな方におすすめです。

ブラックとダークブラウンの2色展開です。

※詳細は商品ページをご確認ください。

 

 

ゴード /

ヤギの革です。

皮革表面に細かいシボ(しわ模様)が特徴です。

繊維密度がとても高く弾力性に富んでおり耐摩耗性にも優れています。

 

おすすめ商品「Rocotte ゴード」

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繊維密度が高いため傷がつきにくく、

傷がついても細かいシボのため目立ちにくいです。

カラーも豊富でシボによる風合いを楽しめる商品です。

※詳細は商品ページをご確認ください。

 

 

 キャメル /

ラクダの革です。

ラクダは砂漠地方に生息しているため、

日中は酷暑、夜間は極寒という過酷な環境から身を守るために

革の組織が詰まっており、しなやかで耐久性に優れ、

牛革と比べて耐久性が高いとも言われています。

 

おすすめ商品「Rocotte キャメル」

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ロコッテキャメルブラウン画像

一見シンプルなルックスですが、浅い凹凸があり、

カーフとも違う独特の質感をお楽しみいただけます。

ステッチを入れず先にかけてテーパーがかかっているのでスマートな印象があります。

※詳細は商品ページをご確認ください。

 

 

ディアー /

鹿の革です。

通気性が良いため蒸れにくく湿気に強い革といわれています。

油分を多く含むためしっとりとしたしなやかな質感があり、

レザーのカシミアとも呼ばれています。

 

おすすめ商品「Rocotte ディアー」

 ※画像をクリックすると商品ページに移ります。

ロコッテディアーダークブラウン画像

弾力があり油分を含んだニュージーランド産の赤鹿の革を使用しています。

裏側はウレタン加工をした牛革を使用しており、水分に強い仕様になっております。

上記の説明にもあるように、しっとりとしたしなやかな革質で着け心地が大変良いベルトです。

 ※詳細は商品ページをご確認ください。

 

 

ここまでいろいろな革ベルトの素材の種類をご紹介しましたが、

時計ベルトには、革以外の素材も使われています。

すべて上げるときりがありませんので、今回は少しだけ代表的なものをご紹介します。

  

【金属】

 

・ステンレススチール

鉄を主体としたクロム、ニッケルの合金です。

表面にはステンレススチールの成分であるクロムが空気に触れることで酸化し皮膜で覆うため、内部まで錆びが侵入しにくくなっています。

高級時計ブランドではSUS316Lが使われていることが多いですが、最近ではロレックスのようにSUS904Lを使用するブランドもあります。

メリット:クロムの酸化被膜のため錆びにくく水にも強いです。滑らかな表面で手触りがよく美しい光沢感があるのが特徴です。

デメリット:革ベルトと比べると重いです。また、錆びにくい素材と言われていますが、決して錆びないわけではありません。水分が残っているままにしておくと錆びやすい状態になってしまいます。汗のように塩分が長いこと付着していることも避けたほうがよいです。

ニッケルなどのアレルギーになる成分が含まれているため、人によっては金属アレルギーを起こす場合があります。

 

・チタン

銀灰色の金属で軽く強度や高耐食に優れており性航空・宇宙等の機械部品、医療機器などに使われています。

こちらもステンレススチール同様に空気に触れると酸化被膜がはられ錆びにくくなります。

メリット:比較的軽い金属と言われています。重さはステンレススチールの約60%ほどです。強度や高耐食にもすぐれています。アレルギー物質が溶け出しにくい性質を持つため、金属アレルギーを起こしにくいと言われている素材です。

デメリット:ステンレススチールと比べるとやや黒ずんでいて光沢感が少ないです。またステンレススチールと比べ高価になります。

 

18Kゴールド

金の純度が75%の合金です。

量が少なく、世界共通で資産価値の高い金属になります。

 

メリット:美しい輝きを持っています。また安定した金属で、通常使用では劣化しにくい素材です。柔らかく加工がしやすいためデザイン性が豊かです。合わせる金属によりカラーバリエーションが豊富なのも特徴です。

 

デメリット:加工しやすい反面、柔らかいため傷がつきやすいです。またアレルギーが起きにくいと言われていますが、混ざっている金属によってアレルギーのリスクはあります。さらに当然なことではありますが、希少金属のため商品価格が高くなります。(※)

※時計の商品価格が高いということは商品価値が高いということでもありますので、必ずしもデメリットではありません。

 

 

【その他の素材】

 

・ウレタン

ウレタン結合によって作られた樹脂の一種です。

 

メリット:とても軽量で肌触りがなめらかです。水分や湿気の影響を受けにくく防水時計との相性が良いです。また高く柔軟性、弾力性があります。

 

デメリット:経年劣化がとてもはやく、弾性がなくなるとともにひび割れが生じてしまいます。熱に弱いためかなり高温の場所では溶けてしまいます。

 

・ナイロン

石油を原料とする合成樹脂から作られた繊維素材です。

 

メリット:耐水加工のため水に強い作りになっています。作る過程で染色できるためカラーバリエーションが豊富です。革や金属に比べてとても軽いのも特徴です。

 

デメリット:構造として伸縮性がほとんどなく硬くなってしまいます。また、カラーにもよるとは思いますが、見た目がカジュアル寄りになるためビジネスシーンには向かないことがあります。

 

 

ここまでいろいろと時計ベルトの素材についてご説明してきましたが、結局どれがいいのかわからないという方のために、

ビジネスシーンやカジュアルシーンでおすすめしたい革ベルトを弊社で販売している革ベルトを参考にしてご紹介します。

 

 

【ビジネスシーンにオススメ】

 

・クロコダイルベルト

時計のハイブランドで採用されることの多いクロコダイルです。

時計に合わせるだけで別格の高級感を演出してくれます。

「ツヤあり」と「ツヤ無し」のものがありますが、

ツヤ無しタイプは高級感を維持しながらもツヤによる派手さを多少抑えてくれます。

また、ツヤ無しタイプは「マット」と呼ばれていることが多いです。

 

おすすめ商品「Kunistein クロコベリーマット」

 ※画像をクリックすると商品ページに移ります。

時計ベルトを長年作り続けている目利きの職人が厳選した上質のクロコダイルスモールスケールを使用しています。

ステッチはあえて裏側に糸目を出さずに表側のみステッチをきかせる「隠しミシン」となっていて、

ベルト表面への汗の入り込みを抑えるための工夫が施されているのも特徴です。

カラーはビジネスシーンで使い勝手のよいブラックとダークブラウンの2色展開です。

※詳細は商品ページをご確認ください。

 

 

 

・カーフベルト

革製品で多く使われている牛革。

その中でも特に高級とされている皮革の「カーフ」はビジネスシーンでも重宝されています。

いろいろなカラーが販売されていますが、スーツで使用する場合はブラックやダークブラウンがおすすめです。

傷の少なく肌触りもよいキメの細かい革は、落ち着いた印象と高級感を与えてくれます。

 

おすすめ商品「Kunistein カーフ」

※画像をクリックすると商品ページに移ります。

 

クニスタインのカーフにおきましても、なめしの具合、染め具合、風合いなど

熟練の職人の目利きによって選び抜かれた素材のみを使用しています。

すべすべとした均一の素材感や落ち着いたカラーリングのクニスタインカーフは、

派手さを求めないシンプルコーディネイトがお好きな方におすすめです。

こちらもブラックとダークブラウンの2色展開です。

※詳細は商品ページをご確認ください。

 

 

 

【カジュアルシーンにオススメ】

 

カーフベルト

ビジネスシーンでもご紹介しましたカーフですがカジュアルシーンでもおすすめです。

カラーバリエーションが豊富で服装に合わせて派手目や抑え目など色々楽しめます。

 

おすすめ商品「Rocotte カーフ」

※画像をクリックすると商品ページに移ります。

 

繊細で滑らかな厳選皮革を使用したロコッテのカーフです。

シルバーステッチにより同色ステッチのベルトよりもカジュアルな印象が強い時計ベルトになります。

カラーは、ブラック、ブラウン、ブルー、グリーン、ワインの5色展開です。

※詳細は商品ページをご確認ください。

 

ロコッテカーフグリーン着用画像

  

・リザードベルト

リングマークトカゲやテジューに見られる細かい模様が特徴の革ベルトです。

クロコダイル革のようにツヤがあっても目が細かいので、そこまでツヤ感を気にせずにご使用できます。

クロコダイルやカーフなどにもみられないリザード特融の模様のため、個性を演出したいカジュアルシーンにもおすすめです。

 

おすすめ商品「Rocotte リザード」

※画像をクリックすると商品ページに移ります。

ロコッテのリザードではリングマークトカゲというトカゲの革では最高級品と言われているものを使用しています。

リザードはワニ革よりも細かい模様となっているため光沢感が抑えられ、

落ち着いた印象になります。

カラーの種類が豊富なのもロコッテリザードの特徴であり、

特に女性向きサイズのものになると11種類ものカラーを取り揃えています。

※詳細は商品ページをご確認ください。

 

ロコッテリザードワイン着用画像

 

 

まとめ

 

参考になりましたでしょうか。

今回のコラムでは、世の中にあるベルト素材の中からメジャーなものを少しだけご紹介しました。時計ベルトの選択肢は意外とたくさんあります。時計の特徴や使うシーンを考えて、上手く選り分けていただければと思います。

 

当然のことではありますが、時計ベルト選びはそのときに自分が気に入ったものを選ぶのが一番です。ご自分の時計に合ったお気に入りの一本が見つかるといいですね。

ぜひ時計ベルトをお選びいただく時間もお楽しみください。

 

 

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